島しょ地域である沖縄県は、四方を海に囲まれており、豊かな海洋環境にあり、生物多様性の宝庫です。古来より海と共に暮らし、海を中心に社会・経済・文化が栄えてきました。海との関わりを「文化」として、次世代へ継承していくためには、性別や世代を超えたシームレスな関わりが必要であり、日常の中から親から子へ、子から孫へとつながるレジリエントな継承が重要です。
そこでカギを握るのが「女性」の関わりです。
昨年、出産を機にサバニや海洋文化から少し遠ざかっていたプロジェクトのメンバーが、サバニ造船技術の継承を考えていた女性サバニ大工國岡氏からの誘いで、宮崎県へサバニの材である飫肥杉の森を見学に行きました。これを契機に、サバニへの想いや次世代への継承について思いを共有し、國岡氏を含めサバニと関わりのある女性によるプロジェクトの立ち上げに至りました。
このプロジェクトでは、沖縄の海洋文化の象徴である伝統船サバニの造船技術、操船技術を軸に、シームレスな海洋文化の関わりの中で、無形の文化財を継承していくことを目的とします。
年齢性別にとらわれず、サバニに関わることができる環境・コミュニティの形成を最終的なゴールとします。
そこで、シームレスな環境の第一歩である初年度は、『女性×海洋文化』を大きな柱の導入として、サバニの体験乗船や工房の見学会、海洋文化に関わるワークショップや講話を女性向けに展開し、主催者と参加者、参加者同士の➀ネットワークの基盤づくりと②関係者の研修を行います。
このプロジェクトを機に、女性の海洋文化への関わるきっかけをつくり、シームレスな海洋文化のコミュニティ形成の礎となることを目指します。
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